クラリベイト・アナリティクス高被引用論文著者2019
2020-01-29

クラリベイト・アナリティクス高被引用論文著者2019

学術誌(ジャーナル)評価分析データベースJournal Citation Reports(JCR)で有名なクラリベイト・アナリティクスですが、毎年、高被引用論文著者や引用栄誉賞の発表も行っています。この引用栄誉賞に選ばれた研究者がノーベル賞を受賞することも多いようです(2019年までに50名の引用栄誉賞受賞者がノーベル賞を受賞)。2019年11月に発表されたHighly Cited Researchers 2019(高被引用論文著者2019年版)は、同年において影響力の高かった研究者をリストしています。これは科学研究の分野において過去10年以上にわたって出版された論文の引用データから、影響力の

要注意!一次情報と二次情報の取り扱い
2018-08-13

要注意!一次情報と二次情報の取り扱い

文章を書く時、他の文章や情報を参考にすることはよくありますが、情報源を正しく認識しておかないと、思わぬ落とし穴に落ちかねません。情報の出所を明記すること、他者から得た情報ならそれが信頼できるものかを確認し、記載しておくことは、情報を発信する者の責務です。今回は、論文を書く際の情報の扱いで注意すべきことを見てみます。■ 情報には2種類ある論文に記載する内容が、どこから得た情報なのか。これを明確にすることで、読み手は、その内容が著者自身の考えや実験によって得られた結果に基づくものか、あるいは他者の考察や研究から得られたものかを知ることができます。引用しておきながら情報源を示さないと、盗用・剽窃とな

デジタルライブラリーCiteSeerXの進化は続く
2018-03-30

デジタルライブラリーCiteSeerXの進化は続く

インターネットを介して無料で利用できるデジタルライブラリーは、いまや研究者にとって欠かせないツールです。その内の一つであるコンピューターおよび情報科学分野の学術文献のデータベース兼検索エンジンである『CiteSeer』がCiteSeerX(β版)としてリニューアルされてから10年。今も進化を続ける同ツールの有用性をあらためて見てみましょう。■ CiteSeerとは そもそもCiteSeerは、1998年に公開された、コンピューターサイエンスと情報科学を中心とした科学文献のデジタルライブラリー兼検索エンジンです。CiteSeerはそれまでのオンライン検索の概念を覆す画期的なもので、世界で初めて自

論文引用の仕方で絶対に抑えておくべきポイント
2018-03-14

論文引用の仕方で絶対に抑えておくべきポイント

論文の著者にとって、自分の書いた論文が他の研究者の論文に引用されることは、論文の影響力が上がるという意味で喜ばしいことです。反対に、自分の論文の中に他者の論文を引用することも多々ありますが、この時に注意しなければならないのが、引用の仕方です。「引用」とは、自分の文章の中に他者の文章や事例を取り込むことです。筆者自身が考え出した文章または見解、あるいは一般常識以外の記述はすべて引用となり、典拠(引用した資料)を脚注に記すか、引用文に引用符を付けるかなどして、自分の考えとは別のものであることを明示する必要があります。これを怠ると盗用・剽窃とみなされ訴訟にも発展しかねず、研究者としてのキャリアを損な

研究論文の影響を評価する:引用数指標 – Citation Metrics
2017-09-21

研究論文の影響を評価する:引用数指標 – Citation Metrics

毎年、多数の研究が査読付きジャーナルで発表されており、その数は年々増加する一方です。従って、発表された論文が他の研究者に 引用 されることは、論文の著者にとって自分の研究の影響力を上げるためにとても重要になります。 引用数指標(Citation Metrics)は、出版された研究論文の影響力、品質、重要性を定量的に測定するための評価基準です。このような評価基準のほとんどはジャーナルの引用数によって算出されており、著者あるいは論文の功績を評価するものではありません。出版された研究成果の質や被引用数に影響を与える要素は多数存在しています。あくまでも引用数指標は、論文ごとの平均被引用数に基づいて、定

煩雑な文献管理から解放!? 「ReadCube」を検証
2015-09-17

煩雑な文献管理から解放!? 「ReadCube」を検証

世の中には膨大な科学論文が存在し、今この瞬間にも増え続けていますが、そこには良い面・悪い面の両方が存在します。情報が増えるのはすばらしいことですが、そうしたデータのすべてを管理し、整理し、それらの意味するところを理解するには非常な努力を要します。ReadCubeは、研究者のみなさんが抱えるそうした負担を軽減する研究支援ツールです。論文を借りて読む「図書館」スタイル ReadCubeでは、Google Scholarや、PubMed、Microsoft Academicを使って、論文検索やダウンロードができます。ReadCubeは『John Wiley & Sons』や『Nature Publi

参照文献のスマートな見せ方とは?
2015-05-19

参照文献のスマートな見せ方とは?

先行研究の多い分野では、似たような論旨の論文や、同じような研究結果を示している研究が複数見られます。参照文献は新しければ新しいほうがよいといわれますが、このような場合、最新のものだけを参照したほうがよいのでしょうか? それはよくありません。自分の研究に関連のある先行研究は、できるだけ多く参照するよう心がけましょう。 見つけた先行研究をすべて紹介することによって、その論旨や研究結果が、学術界でどれだけ立証されたことなのかを表すことができます。また、自分がどれだけ多くの文献を読みこなし、該当の分野にいかに精通しているかをアピールするよい機会ともいえるでしょう。反対に、限られた数の先行研究しか引用し

参照文献の選び方
2015-05-19

参照文献の選び方

つい数年前まで、インターネットは信用できない情報源の代名詞でした。しかし昨今では、多くの研究者が、学会では発表したけど、まだ出版していない研究結果を自分のウェブサイトやブログに載せるなど、インターネットに掲載された情報も、あながち無視できない存在となりつつあります。さらにいえば、電子ジャーナルも人気と信頼性を高めており、最近ではKudosなど研究者自身が論文をインターネット上でPRできるサービスも登場し、「印刷されていなければ参照文献として使えない」という時代はすでに終わっていると言えるでしょう。とはいえ、玉石混合の情報が存在するインターネットから信頼性の高い参考文献を選ぶには、いくつかの判断

参照文献として誰の論文を引用すべきでしょうか?
2015-05-19

参照文献として誰の論文を引用すべきでしょうか?

論文を書くためには、先行研究として書かれた論文を参照し、引用する必要があります。もし、あなたが参照した論文の信頼性に疑いの目が向けられるようなことがあると、それを参照したあなたの論文にまで疑惑の目が向けられてしまいます。このような不愉快な経験を避けるために、研究者のなかには、知らない研究者の論文をまったく参照せず、信頼できる研究仲間や師事した研究者の論文のみを参照文献として使いながら、自分の研究を進めていく者もいます。とくに、新しい分野の開拓者として何年も同じ分野の研究に従事してきた研究者には、この傾向が大きいようです。実際、自分の名前や自分を含む共著で発表した過去50本にものぼる論文だけを参

参照文献としてふさわしい出版物は?
2015-05-19

参照文献としてふさわしい出版物は?

出版物の多くは、ジャーナルを含む専門書と、一般読者向けに書かれた一般書に二分されます。たとえ有名な研究者が著者になっているものでも、論文で一般書を参照するのは避けたいものです。とくに、一般読者向けの雑誌に研究結果が掲載されているような場合は、十中八九、原著論文がジャーナルで発表されているはずですので、そちらを参照してください。原書が見つからない場合は、著者に問い合わせるのもよいでしょう。グーグルなどのサーチエンジンや所属機関のウェブサイトを通して調べると、案外と簡単にメールアドレスが見つかるはずです。 さて、それでは専門書ならば何でもよいのでしょうか? 解説書やレビュー論文は、原著をより深く理